広げよう! 安倍9条改憲NO! 3000万人署名(2)
Q 「北朝鮮の核・ミサイル開発が心配だ」と言われました
A 軍事的緊張を激化させる
国民の心配は当然のことです。北朝鮮の核・ミサイル開発、実験は絶対に許せません。
同時に、朝鮮半島、日本をはじめ北東アジアに大惨害をもたらす米朝による軍事衝突、核戦争は、絶対に起こしてはなりません。
重要なことは、北朝鮮問題への対応にとって、自衛隊の憲法明記は有害で危険だということです。自衛隊の明記で、自衛隊は米国と海外で無制限に戦争協力する軍隊になります。大軍拡にもつながり、北東アジアの軍事的緊張を一層激化させる悪循環をもたらし、軍事衝突の危険を高めます。
実際、安倍首相は、軍事攻撃の選択肢を否定しないトランプ米大統領と「100%ともにある」と繰り返し、対話を否定し続けています。北朝鮮への威嚇となる日米共同演習が日本海などで繰り返され、戦争法に基づく米艦防護が発動されています。いったん米朝間で軍事衝突が起きれば、日本が自動的に戦争に参加することになります。
また政府は、「北朝鮮の脅威」を口実に、空母「いずも」の攻撃型への改造、巡航ミサイルの導入など、危険な攻撃型軍備の増強を進めています。トランプ大統領に導入を求められ、予算案に計上されているイージス・アショア(陸上配備ミサイル防衛)は、アメリカに向かうミサイルを迎撃するためのもので、集団的自衛権行使の装備です。
自衛隊が憲法に明記されれば、日米の軍事的一体化をさらに強め、緊張は高まり、日本が攻撃目標にされる危険も高まります。
いま必要なことは、危機をコントロールするための米朝間の無条件対話を緊急に行うことです。その中で、相互に先制攻撃を行わない、米側は軍事演習を暫定的に制限・中止する、北朝鮮は核・ミサイル実験、挑発行動を中止するなどの交渉、話し合いを行い、安定化を進めることです。
同時に、こういう危機があるからこそ、核兵器禁止条約がいよいよ重要です。核兵器を違法化し、「悪の烙印(らくいん)」をおすことが、北朝鮮に核兵器開発の放棄を迫る国際的な力になることは間違いありません。
Q 「9条って何ですか?」と聞かれました
A 「二度と戦争はしない」 世界への誓い
日本は15年にわたる侵略戦争を行い、アジア・太平洋諸国で2000万人以上、日本国民で310万人以上の犠牲をうむなど、大変な惨害をもたらしました。また、広島、長崎で原爆の被害をうけ、唯一の戦争被爆国となりました。
こうした戦争への痛苦の反省から「二度と戦争はしない」という決意をこめて、憲法に9条、すなわち「戦争放棄」と「戦力不保持」が刻まれました。外国との紛争を武力でなく平和外交で解決するという全世界への誓いであり、日本政府がまもるべき原則です。
この9条があるからこそ、戦後70年間、日本が戦争に参加することはありませんでした。自衛隊も、1954年の発足以降、海外で人を殺したり、殺されたりしたことは一度もありません。また、9条のおかげで軍事予算の巨大化が抑えられ、戦後の経済発展を成し遂げることができました。学術・文化では、戦前のような軍事優先と決別し、科学と文化が、わが国の平和的復興と人類の福祉増進のために貢献する基礎となりました。まさに9条は、日本が平和国家として発展、繁栄してきた礎であり、世界に誇るべき宝です。
世界では、東南アジアや中南米などで、あらゆる紛争を平和的に解決する地域的な共同体が発展し、国連では122カ国の賛成で核兵器禁止条約が採択されました。こうした流れは、9条のめざす理想に合致したものです。いま必要なことは、9条を変えるのではなく、9条をいかした外交を展開することです。
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